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アーティスト・イン・レジデンスプログラム2024 公募:アルピタ・アカンダが、12月16日より滞在しています!
- 投稿日
- 2024年12月23日
- 更新日
- 2024年12月24日
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Arpita Akhanda in front of her paper weaving work, Dendritic Data I, in the Open Studio at Hampi Art Labs.
京都芸術センターでは、2000年の開設以来、国内外のアーティストや研究者等が、一定期間、京都に滞在しながら創作活動や交流を行うプログラム「アーティスト・イン・レジデンス」を実施し、異なる文化に触れることで新しい芸術表現を生み出そうとする新進または若手のアーティストや研究者の活動を支援しています。
京都芸術センターに滞在するアーティストを世界中から募集する公募プログラムでは、今年度、インドよりアルピタ・アカンダを招へいしました。
アルピタは、2024年12月16日より3月15日まで3ケ月間京都芸術センターに滞在し、主に鴨川と京友禅染をリサーチする予定です。
アルピタは、紙織り、写真、パフォーマンス、インスタレーション、ドローイング、ビデオ作品など、さまざまなメディアを通して表現活動を行っています。これまでインド国内に加えて、スイスやオランダでのレジデンス経験を持ち、直近ではベルギーで滞在制作を行っていました。京都での滞在中にはどのようなインスピレーションを得られるのでしょうか。とても楽しみです。
京都芸術センターでの滞在の成果は、3月初旬ごろにワークショップまたは展覧会等のかたちで市民の皆様に共有する予定です。
【アルピタ・アカンダ(Arpita Akhanda)プロフィール】
1992年生まれ、シャンティニケタン(インド)を拠点に活動。紙織り、写真、パフォーマンス、ドローイング、ビデオなど領域横断的なメディアを使用し実践に取り組む。
世代を横断する記憶、知識の体系、家族の中で受け継がれてきた記録、そして、故郷の探求を通して、現在と過去のトラウマの関係をテーマに制作に取り組む。自身の身体を「メモリーコレクター」あるいは、過去の記憶のポスト・メモリアル・サイトと呼び、身体が植民地時代やポストコロニアル時代の記憶をどのように保存し、世代を超えて伝達しているかに興味を持っている。
フォトパフォーマンス/パフォーマンス、アーカイブ写真や地図、借用/共有された記憶を用いた作品を通して、時間と場所、移動と定住、自己とジオボディの関係を構築している。
Arpitaは個人的な歴史に深い関心を抱いている。しかし、個人的な歴史というのは、一つ一つの声、段落、または認識を見つけることが難しく、制度的な物語と並べられると希薄になってしまう。Arpitaは自身の実践を、歴史/記憶作りの方法を理解するために、個人的な記憶と制度的な記憶を同じ土俵で結びつけるためのプラットフォームにしたいと考えている。
紙織りを、記憶の縦糸と現在の状況の横糸を織り交ぜ、アイデンティティと存在を問う布を作るプロセスとし、探求している。過去と現在を含む2つの層は、ピクセル化され、壊れ、隠され、解剖され、不鮮明な視覚言語を構築するために織り込まれる。Arpitaはこの言語を、忘れ去られ失われた物語を代弁するメタファーだと考えている。
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Transitory Body
2023, Interactive performance, Performed at Kunstsammlung Nordrhein-Westfalen Museum (K21), Dusseldorf
আমি উদ্বাস্তু নই I (I am not a refugee I ) 2023, Paper weaving, Archival print on Innova smooth cotton high white 100% cotton 315 gsm, 63.7 x 57.4 inches approx.