SCROLL

申込み受付中

増川建太『指で触れ火にかけかき混ぜ/る振付のレシピ にんじん断面指なぞりショー』

KAC Performing Arts Program / Contemporary Dance

ジャンル
ダンス
カテゴリー
公演
開催日時
2025年2月8日(土)~2025年2月16日(日)
会場
京都芸術センター 講堂(南館2階)
料金・その他
有料
※チケット販売(事前決済)/予約あり
事業区分
主催事業
増川建太『指で触れ火にかけかき混ぜ/る振付のレシピ にんじん断面指なぞりショー』

KAC Performing Arts 2024 / Contemporary Dance

🥕にんじん断面指なぞりショー🥕

料理のレシピに舞踊譜を書込み、
身体を運ばせ料理を行う消化不良ダンス

京都芸術センターが主催・プロデュースする舞台芸術事業、KAC Performing Arts Programでは、京都芸術センターの創作環境を活かし、演劇、ダンス、音楽、伝統芸能など、現代の上演芸術を探究する気鋭の若手や、最前線で活躍するアーティストを迎え、新作の創作・上演や再創作を中心に様々なプロジェクトを発信してきました。

今回、京都芸術センターとタッグを組むのは、京都の若手振付家、増川建太

増川は、舞踏の身体観をベースとして、言葉と身体の関係を探求してきた振付家。本作では、「料理のレシピ」と「舞踊譜」という、虚を突く組み合わせを賭け金として、共同振付の渡辺綾子・黒田健太とともに、新たな身体の質感を舞台上で展開します。

公演に寄せて:増川建太

朝起きて、味噌汁でも作ろう、と
包丁でにんじんを切ってみると
断面から
甘そうなにんじんエキスが
染み出てくるのを
指でなぞる

そこへちょうど米を研ぎ終わった
渡辺綾子が立っていて
足元には散らばった米
足指が浸透圧受け光る

黒田健太は忙しそうに
納豆を掻き回し
卵を溶き
おろしたての箸を1膳粘つかせ
首筋リンパを歪ませ

にんじんエキスが着色した指のまま
増川建太は振付のレシピを次頁へと捲る朝。

烹ても焼いても喰べられまい
消化できないダンスと内臓の青空見本市

左:増川建太/中央:渡辺綾子/右:黒田健太

振付・出演    増川建太
共同振付・出演  渡辺綾子、黒田健太
主催       京都芸術センター 

🍠公演スケジュール🍠

日程開演別腹座談会主賓
2/8(土)17:00にんじんメンバーズ
2/9(日)13:00岡元ひかる(ダンス研究者)
2/10(月)17:00中村あきよし(あきよし堂)
2/11(火・祝)13:00八幡亜樹(現代美術家)
2/14(金)17:00スローイング・スパゲッティ
2/15(土)17:00宮坂遼太郎(打楽器プレイヤー)
2/16(日)17:00にんじんメンバーズ

🐟回によって出演者の担当する料理が変わり、味や見た目に変化あり。

🍰「別腹座談会」として、各会終了後、ポストトークを行います。別腹座談会主賓の詳細は、下記プロフィール欄をご覧ください。

🥕上演時間:約60~90分
🥕全席自由席。
🥕開演1時間前より受付開始。大広間(京都芸術センター事務所棟2階)を待合室として開放します。


プロフィール

【出演者】

増川建太:振付/出演

東京都出身。大学在学中に舞踏と出会い、以後舞踏の身体観をベースに活動を行う。振付や演出以前の、身体そのものが重要であると考えており、大切にしている。2023年6月の『指で触れ火にかけかき混ぜ/る振付のレシピ』ではかねてから作品のモチーフとしていたことばによる振付を、料理のレシピに書き込んで、料理を行いながら、ことばによる振付で身体を運ばせる公演を行った。

渡辺綾子:共同振付/出演

滋賀県出身。幼少期から踊り始め、現在は俳優として舞台や映像作品に参加している。たいせつにしているものは自分自身、それから、できるだけ自然であること。目標は、それが食べられるものであるかどうか自分で判るようになること。近年の参加作品には、ルサンチカ『殺意(ストリップショウ)』、ルドルフ『ヒロインの仕事』、お寿司『桃太郎』、谷口慈彦『嬉々な生活』、サニーデイ・サービスMV、大河ドラマ『光る君へ』などがある。

黒田健太:共同振付/出演

愛媛県出身。京都で暮らしカフェ/ゲストハウスで働きながら、主に舞台でダンサーとして活動している。まだよく知らない人と一緒におどる、ねむる、そうじするといった行為を通して共通の話題にふれる実践を行なっている。音楽家の Tsubasa Kokumai と共に本作りにおける〈共同作業〉を基に、舞台芸術の手法を応用し、ジャンル、立場、性質を問わない様々な人々との交流、実践を行う<verse-paradox>を運営している。


【別腹座談会主賓】

岡元ひかる(本公演ドラマトゥルク)
2月9日(日)13:00回

ダンス研究者。ダンスの振付や稽古の手法を研究する。現在、兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大学助教。舞踏やコンテンポラリーダンスの振付手法に着目し、「舞踏訓練「虫の歩行」における身体経験の再検討-土方巽の弟子・正朔の実践に注目して-」(『舞踊學』2019(42))、「土方巽の舞踏における「危機」の実践と思想」(神戸大学博士論文)、「TARB書評:宇野邦一 『土方巽 衰弱体の思想』」などを執筆。近年はドラマトゥルクの仕事について考える企画「ドラマトゥルク・ミーティング ドラマトゥルクがいると何が生まれるか? 実践的思考と創造プロセスの生成」への登壇や、ワークショップのコーディネート等に携わり、現場との関わり方を模索中。

中村あきよし
2月10日(月)17:00回

あきよし堂店主。
1991年生まれ 岡山出身 
北野白梅町の源湯2階、夜開くフリーマーケットみたいな空間をやってます。
大学は龍谷の国際系で映画のポストモダニズムについてタランティーノを中心にやってました。
ある程度の映画音楽小説評論などの愛好家でそういう本やCDが多め。
ここ数年、志賀直哉の暗夜行路を何度も読んでいて、千葉雅也にハマってます。
現在なぜか三島由紀夫の単行本が少し充実しています。

八幡亜樹
2月11日(火・祝)13:00回

現代美術家。《手食web》主宰・編集。 (屋号: HENKYO.studio)

東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。同専攻博士後期課程中退後、滋賀医科大学医学部医学科卒業。
フィールド調査や取材に基づく、領域横断的な美術作品の制作を行なう現代美術家。
主なメディアは映像+インスタレーション。
「(地理的/社会的/心身的な)辺境」の概念を追求し、その一環として、近年では「手食」や「ロードムービー」に焦点を当てる。ロードムービーをVJの手法で即興する試みなど、映像の多岐にわたる展開も探求する。
2022年より世界の手食文化をオンラインアーカイブするウェブサイト「手食」webを立ち上げ、主宰・編集。
芸術により、人間の生命力を伸張する方法を思索・探究している。

👉八幡亜樹 ホームぺージ
👉「手食」web

スローイングスパゲッティ(throwing spaghetti)
2月14日(金)17:00回

話し合いの場を築きあげる取り組みとして2023年に京都で発足し、展覧会などの企画を通して話し合いの場の発展、継続を目的に活動している同世代のアーティストの集まり。
スパゲッティを茹でる際の手で捻ってから鍋に投げ入れる動作。試行錯誤すること。略称スロスパ。

👉Instagram: @throwing__spaghetti

宮坂遼太郎
2月15日(土)17:00回

打楽器プレイヤー。1995年まれ。長野県諏訪市出身。
主に打楽器と一緒に演奏する。日々様々な音楽プロジェクトに参加し、ソロ演奏や即興演奏も多く行う。安部勇磨、遠藤ふみ、大石晴子、大林亮三、折坂悠太、xiangyu、田上碧、蓮沼執太、浮、増田義基らと協働。

👉Instagram:@HOSHIKUZUZAKURA


🌟京都芸術センター公式noteで、作品についての記事を掲載中。公演と合わせてぜひご覧ください!

▶記事①:ドラマトゥルク_岡元ひかるさんからのフィードバック公開

基本情報

日時

2025年2月8日(土)~2025年2月16日(日)

2月8日(土)17:00
2月9日(日)13:00
2月10日(月)17:00
2月11日(火・祝)13:00
2月14日(金)17:00
2月15日(土)17:00
2月16日(日)17:00

※上演時間:約60~90分
※開演1時間前より受付開始。大広間(京都芸術センター事務所棟2階)を待合室として開放します。
料金 並盛り(一般)¥3,000
小盛り(U-29)¥2,000
大盛りペア券 ¥5,500
特盛り券 ¥12,000
※期間中何度でもご覧いただける、レシピ付きの通し券

おかわり割:2回目以降の鑑賞は通常料金の¥1,000引き
※当日のみ ※当日券は前売料金と同額
申込方法 Shopifyから申込
関連リンク
会場 京都芸術センター 講堂(南館2階)

クレジット

振付・出演=増川建太
共同振付・出演=黒田健太、渡辺綾子
ドラマトゥルク=岡元ひかる
宣伝美術・記録=進士三紗
記録映像=FrameBird
照明・舞台監督=十河陽平
音響=斎藤悠麻
制作=平居香子、寺岡樹音、谷竜一(京都芸術センター)
企画=平居香子(京都芸術センター)

【主催】
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
※KAC Performing Arts 2024

問合せ先

京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
Tel: 075-213-1000(10:00~18:00)
Fax: 075-213-1004
Mail: info@kac.or.jp