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FOCUS#4 伊東宣明「時は戻らない」

ジャンル
美術
カテゴリー
展覧会
開催日時
2022年5月14日(土)~2022年7月18日(月)
会場
京都芸術センター ギャラリー北・南、和室「明倫」、ほか館内各所
料金・その他
無料
事業区分
主催事業
FOCUS#4 伊東宣明「時は戻らない」
《時は戻らない》2020-2022
FOCUS#4 伊東宣明「時は戻らない」
《時は戻らない》2020-2022
FOCUS#4 伊東宣明「時は戻らない」
《蝋燭/切り花/眠り/煙》2020
FOCUS#4 伊東宣明「時は戻らない」
《生きている/生きていない(2017.6/尻海)》2017
京都芸術センターでは、経験や実績を積み重ねてきたアーティストを個展形式でとりあげる「FOCUS」の4回目として、伊東宣明の個展「時は戻らない」を開催します。

伊東はこれまで、映像、インスタレーション、そしてパフォーマンス等によって、一貫して「生/死」「精神」「身体」そして「時間」といった、逃れようのない概念に向き合ってきました。作品において、これらのテーマとともに発見されるのは、時間メディアである「映像」への彼の洞察です。
本展では、伊東の旧作や近作、そして現在のすがたを一挙に紹介します。会期中は展示や関連イベントに加え、南ギャラリー内の小部屋を「制作室13」として不定期に公開します。このオープン・スタジオでは、来館者が被写体として伊東の制作に参加することができます。

本展のタイトルにもなっている最新作《時は戻らない》は、逆再生を用いた映像作品です。巻き戻っていく映像を観るとき、私たちは「何も起こらなくなっていく」ことへの驚きと、居心地の悪さを覚えるでしょう。もし仮に「時を戻す」ことができ、取り返しのつかない出来事を取り消せたとしたら、その「時間」はなかったことになるのでしょうか。伊東の作品にみられる、野蛮なようで穏やかで、しかしどこかユーモラスな表現は、対峙する私たちに、私たち自身や、その周囲に流れる、生きている時間の感触をあらためて意識させてくれます。

カメラで撮影された私たちは、やがて映像から離れ、それぞれに生き、その映像は過去のものとなっていきます。しかし時を隔てて、私たちはその映像の前にふと立ち止まることがあるかもしれません。そのとき映像は、撮影されたときとはまた異なるものをうつす「作品」として、私たちの前にあらわれるのかもしれません。本展は伊東宣明の作品と活動を通じて、私たちにとっての「生きて、ともに観る時間」について再考する機会となるでしょう。


作者による作品解説を含む、会場配布のハンドアウトを下記リンクからご覧いただけます。

【日本語、pdf】
https://www.kac.or.jp/wp-content/uploads/old/handout_jp_FOCUS4.pdf

【英語、pdf】
https://www.kac.or.jp/wp-content/uploads/old/handout_en_FOCUS4.pdf

日時
2022年5月14日 (土) – 2022年7月18日 (月・祝)
10:00~20:00
※6月8日(水)は臨時休館
※7月15日(金)、16日(土)は短縮開館のため17:00まで
※入場無料
会場
京都芸術センター ギャラリー北・南、和室「明倫」、ほか館内各所
《時は戻らない》公開制作
ギャラリー内に臨時スタジオ「制作室13」を設置し、伊東の最新作《時は戻らない》の観客参加型バージョンを公開制作します。来場者は被写体として制作に参加し、撮影された映像は会場内に随時更新されていきます。

日時:会期中随時(不定期)
会場:京都芸術センター ギャラリー南
制作アーティスト:伊東宣明

関連イベント
アーティストによるギャラリーツアー
アーティスト自身が、本展出展の各作品についてお話します。

日時:2022年5月15日(日)11:30~13:00
集合場所:京都芸術センター エントランス
ナビゲーター:伊東宣明
聞き手:藤村南帆(本展企画補助)
進行:中谷圭佑(京都芸術センター アートコーディネーター)
定員:15名(要事前予約)予約はこちら

アーティストトーク
ゲストを迎え、伊東が制作や作品について語ります。

日時:2022年7月2日(土)15:00~17:00
会場:京都芸術センター フリースペース
登壇:伊東宣明
ゲスト:居原田遥(キュレーター)
進行:谷竜一(京都芸術センター プログラムディレクター)
定員:25名(要事前予約)予約はこちら

『生きている/生きていない』ライブパフォーマンス
伊東の代表作『生きている/生きていない』の「心音に合わせて肉を叩く」パフォーマンスを実施します。

日時:2022年7月18日(月・祝)19:30~20:00
会場:京都芸術センター フリースペース
出演:伊東宣明
定員:40名(要事前予約)予約はこちら

同時期開催の展覧会のご紹介
伊東宣明『人の写真/糞と花』

会場:WAITINGROOM(東京都文京区水道2-14-2長島ビル1F)
日時:2022年6月25日(土) – 7月24日(日)
・営業日:水~土 12:00~19:00 / 日 12:00~17:00
・定休日:月・火

「FOCUS #4 『時は戻らない』」出展作品の一部に加え、「写真」(あるいは画像)が氾濫する現代において、私たちは「写っていない人々」を想像することができないことを、作者自身がメンターを演じて行われる「エクサイズ」によって浮かび上がらせる映像作品『人の写真』と、作者自身の排泄物と世界中の鮮やかな花で構成される映像作品『糞と花』の、2点の新作を発表します。
イベント詳細は展覧会webサイトをご覧ください。
https://waitingroom.jp/exhibitions/humans-photographs/

伊東宣明(いとう・のぶあき)

1981年 奈良県生まれ。現在は京都を拠点に活動中。
2006年、京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科卒業。2009年、京都市立芸術大学大学院 美術研究科 絵画(造形構想)専攻(博士前期課程)修了。2016年、京都市立芸術大学大学院美術研究科 メディア・アート専攻(博士後期課程)修了・博士(美術)学位取得。
主な個展に 「アート」(愛知県美術館、愛知/2015)、「アートと芸術家」(WAITINGROOM、東京/2016)、「生きている/生きていない 2012-2017」(ギャラリー16、京都/2017)、「フィクション/人生で一番美しい」(WAITINGROOM、東京/2018)、「されど、死ぬのはいつも他人ばかり」(The 5th Floor、東京/2020)。主なグループ展に「レゾナンス 共鳴 人と響き合うアート 」(サントリーミュージアム 大阪/2010)、「GRAVEDAD CERO」(Matadero Madrid、マドリード・スペイン/2015)、「S-HOUSEミュージアム開館記念展」(S-HOUSEミュージアム、岡山/2016)、「Over the fence」(コートヤードHIROO、東京/2021)など。

作家ウェブサイト:こちら

FOCUS

京都芸術センターは2018年より主催展覧会事業のひとつとして、経験や実績を積み重ね、着実に制作・発表を続けてきたアーティストを個展形式で紹介するシリーズ「FOCUS」を行ってきました。
第1回では京都を拠点に活動を続けるアーティスト、木内貴志による「キウチ芸術センター展」(2018)、第2回ではフランス・パリとコロンビア・ボゴタを拠点に活動するアーティスト、マルコス・フォレロによる「マルコス・フォレロ展 -repeated trace-」(2019)、そして第3回ではオランダを拠点に活動するアーティスト、マヤ・ワタナベによる「Suspended States | 滞留」(2021-2022)を開催しました。
第4回となる本展では「時は戻らない」と題して、京都を拠点に幅広く活動するアーティスト、伊東宣明にフォーカスをあてます。

主催

京都芸術センター
(公益財団法人京都市芸術文化協会)

問合せ先

〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
TEL:075-213-1000 
FAX:075-213-1004
E-mail:info@kac.or.jp 

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