SCROLL
吉野正哲(マイアミ)「Cultural Canal Curriculum 〜文化の運河、あるいは河童曼荼羅〜」リサーチ成果発表会
- ジャンル
- その他
- カテゴリー
- トーク/ワークショップ/展覧会
- 開催日時
- 2023年11月11日(土)~2023年11月19日(日)
- 会場
- イベントにより異なります
- 料金・その他
- 無料
- 事業区分
- 主催事業
吉野正哲(マイアミ)と京都芸術センターが協働して実施するこのリサーチプロジェクトは、2023年9月以降、読書会、子供と大人が平等な立場で語り合う河童会議、朗読ワークショップ等を開催し、文化や教育について考えてきました。これらリサーチの成果を、京都芸術センターのフリースペースで展示形式で発表します。
【展示】
リサーチの成果を展示形式で発表します。
会期:11月11日(土)〜11月19日(日)
会場:京都芸術センター フリースペース
料金:無料
【リサーチ報告会】
リサーチ成果を元にしたレクチャーツアーパフォーマンスを行います。成果発表展のガイドツアーをしながら、途中、怪談師でもある和田寛司さんによる河童怪談も予定しています。
日時:11月18日(土)14時~17時
出演:吉野正哲、和田寛司(ランチ!アーキテクツ、成果発表展の会場デザイン、設営担当)、安河内宏法(京都芸術センタープログラムディレクター)ほか
会場:京都芸術センター フリースペース
料金:500円(ワンドリンク付き)
【クロージングイベント】
日時:11月19日(日)13時~18時
会場:京都芸術センター フリースペース
料金:500円(ワンドリンク付き)
要事前予約
〇演目1
13時〜13時20分:アサダワタルと吉野正哲によるイントロダクショントーク。
※アサダワタルと吉野正哲が概要説明の会場ミニツアーを行います。
〇演目2
13時30分〜14時50分:読書会&ワークショップ参加者を中心にした教育実践記録等の朗読(80分)
※リサーチ期間中、読書会3回とワークショップ5回を行い、その過程で「教育実践記録」「社会実践記録」「日本国憲法」「でも、100はある」(ローリス・マラグッツィー著)「裂 江口炭鉱ルポ」(上野英信著)『ドゥーリアの舟』(奥誠之著)などの朗読を行いました。そこに参加して下さった方々と、この日会場に来られたみなさまと朗読による場をつくります。
〇演目3
15時00分〜18時00分 座談会「保育と市民〜松田道雄を補助線にして」
挿入演目 群読「河童曼陀羅(仮)」CCC公共朗読オーケストラ(30分)
※座談会「保育と市民〜松田道雄を補助線にして」は、保育(問題)経験者・当事者・研究者と松田道雄の研究者をお招きして、「保育」と「市民」を中心テーマに「松田道雄を補助線に」座談会を行います。挿入演目の群読「河童曼陀羅(仮)」は、【演目2】のメンバーと共に行います。松田道雄の保育問題関連の文章や、日本国憲法などをREMIXした台本を制作します。
司会 :アサダワタル(アーティスト、文筆家、近畿大学文芸学部教員)
司会補助: 大関はるか(京都市で子育てをしている1人のおかーさん)
登壇者:池添鉄平(たかつかさ保育園園長)
服部敬子(京都府立大学 公共政策学部 福祉社会学科 教授 )
和田悠(立教大学 文学部 教育学科 教授)
吉野正哲(企画者)
【アーティストステートメント】
「新しい教育のために」
ーー戦争が終わった後、自由になった教室で、運よく出会った生徒と先生がいた。その教室は実験室で、工房だった。先生も生徒も無礼講で、一緒になって授業をした。それは未来のわたしたちのために一番必要な時間で、夢中になって未来のために授業をした。授業には決まったカリキュラムはなかった。そこで、先生も生徒も一緒になって、誰も正解を知らない民主主義を模索した。未来の仲間たちが、もう一度、不自由な世の中に生きる事になった時に、役に立つ様に、その時間を記録した。それはいま、明るいエネルギーになるーー
教室に無礼講の風が吹いた、その瞬間を抽出してみたい。教育実践記録を協働的にREMIXする。そのために、記録の朗読を行う。その風を胸いっぱいに吸い込み、一過性の「風」を循環する「呼吸」へと転換させる。「無礼講」のモーメントをサンプリングし、ループさせ「教育におけるヒップホップ」を開発する。「教育実践記録というレコード」を「読書会というターンテーブル」に乗せ、勉強が動詞化し、現在進行形の即興授業になり、教室は広場に変容する。教育が実際に生徒たちの中で生きた知性へと変換される時、それが起こると仮定する。
明倫小学校では、戦前、すでに教室に吹き込んでいた無礼講の風を、呼吸化した人物がいた。京都市中京区で小児科医をしていた松田道雄は、明倫小学校の卒業生。小学校五年生の時に、生涯に渡って何度も文章にする事になる恩師に出会い、「大正自由教育」という「新しい教育」を体験した。全国の育児に悩む親たちを今も励まし続けている作文力は、京都芸術センター(元明倫小学校)で育まれた。
本リサーチプロジェクトを元に、市民に向けた朗読プログラムを京都芸術センターと協働で構成し、「舞台作品的な講演」と「朗読のワークショップ」などを行いたい。
吉野正哲(マイアミ)
—————–
企画・制作 吉野正哲(マイアミ)
企画アドバイザー アサダワタル
京都芸術センター会場設営協力 ランチ!アーキテクツ 和田寛司
制作協力 向井麻理
什器協力 2m26
宣伝写真撮影 田中和人
宣伝美術協力 胃下舌ミィ
チラシデザイン 野田菜奈美
プロジェクトコーディネート 瀬藤朋、安河内宏法(京都芸術センター)
*Co-program 2023 カテゴリーC「共同実験」採択事業
- 日時
- 2023年11月11日 (土) – 2023年11月19日 (日)
- 会場
- イベントにより異なります
- 読書会
- 教育実践記録のエッセンスと可能性を、市民の方々と共有するために企画する、小さな読書会です。全部で3回の開催を予定しています。当日資料を配付して、全員でテキストを読むので事前準備は不要です。
【1回目】9月30日(土)、14時〜16時
『現代教育実践文庫』(全38巻 太郎次郎社)の中から、厳選した実践記録を読みます。【2回目】10月7日(土)、14時〜16時
イタリアの教育改革を推し進めた二冊の本『イタリアの学校変革論ー落第生から女教師への手紙』(バルビアナ学校(著)田辺敬子(訳)明治図書)『わたしたちの小さな世界の問題ー新しい教育のために』(マリオ・ローディー(著 )田辺敬子(訳)晶文社)の中から、厳選した箇所を読みます。【3回目】10月14日(土)、14時〜16時
◉1時限目 『考える日本史授業』 (加藤公明(著)地歴社)から厳選箇所を読みます。
◉2時限目 『ヒップホップ・ラップの授業づくり』(磯田三津子(著)晋平太(協力)明石書店)から厳選箇所を読みます。
——
上記全ての会場:会議船バッブンカッ!
定員:各回8名
要ワンドリンクオーダー、要事前予約 - 上映会「ゆめパの時間」
- 神奈川県川崎市にある子どもたちの居場所 「川崎市子ども夢パーク」 =通称「ゆめパ」。遊んで、 転んで、 立ち止まって・・・誰もが安心して自分らしく過ごせる居場所で育まれる、子どもたちのかけがえのない “じかん” を3年にわたりみつめたドキュメンタリー映像を上映します。当日は軽食のカフェも出店します。
日時:9月30日(土)、18時~19時30分(開場1時間前)
会場:会議船バッブンカッ!
入場料:1000円
定員:30名
要事前予約 - 大人と子どものスモールトーク「河童会議」
- 子どもも大人も河童になって、地球や地域、世界や社会について真面目に愉快に話し合う河童会議。9月30日に開催予定の上映会で流すドキュメンタリー映像「ゆめパの時間」の感想などを交換しながら、そこに現れる理想の世界像をキャッチしよう!
日時:10月7日(土)、10時〜12時
会場:会議船バッブンカッ!
定員:10名
要ワンドリンクオーダー(子供は無料。)
要事前予約 - 朗読ワークショップ
- 11月19日に京都芸術センターで開催するクロージングイベントで上演する朗読パフォーマンスを、参加者と協働制作するワークショップ。リサーチを元に制作した台本の他、教育実践記録、松田道雄の著書、即興、作文などを素材として用います。
【WS①】
日時:10月21日~22日の2日間。両日10時〜17時。【WS②】
日時:11月3日~11月5日の3日間。両日10時〜17時。会場:①、②共に会議船バッブンカッ!
定員:各回10名
対象、参加条件:①、②共に小学生3年生以上。(小学生以下は要保護者同伴)、11月19日(日)に京都芸術センターで開催するクロージングイベントに参加できること。
要事前予約
吉野正哲(マイアミ)
京都市在住。パフォーマンスおよび即興表現からキャリアをスタートし、参加型のトークイベントの自主企画を手掛ける。HAPSスタジオ第1期利用者。元新道小学校で、2度のディスカッションイベントを実施。近年は建築現場での施工過程に携わり、表現としての建築を仲間と共に実践、研究している。京都の新進気鋭の建築家ランチ!アーキテクツ(和田寛司 )の「DIG IN THE DOMA」では基礎工事担当、「KPDショウルーム」では、地鎮祭パフォーマンス、解体工事、掘削工事を担当。Grand Openings Return of the Blogs (Jul 20–Aug 1, 2011 MoMA)でのパフォーマンス、「のせでんアートライン2019 避難訓練」でのクロージングパフォーマンスなどを行う。
アサダワタル
アーティスト、文筆家、近畿大学文芸学部教員。「これまでにない他者との不思議なつながりかた」をテーマに、様々な生活現場に出向き、アートプロジェクトの企画演出、作曲演奏、執筆活動を行う。展示演出に「まなざしラジオ!!」(東京芸術劇場,2020)、コンサート演出に「声の質問19」(東京藝術大学, 2021)など。著書に『住み開き増補版』(筑摩書房)、『想起の音楽』(水曜社)、『ホカツと家族』(平凡社)など。受賞歴に、サウンドプロジェクト「SjQ++」(ドラム担当)でアルス・エレクトロニカ2013サウンドアート部門準グランプリ、CD作品「福島ソングスケイプ」(アサダワタルと下神白団地のみなさん名義)でグッドデザイン賞2022など。
主催
吉野正哲(マイアミ)・京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
*Co-program 2023 カテゴリーC「共同実験」採択事業
共催
上映会主催:朱雀第三児童館 子育てネットワーク
問合せ先
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
Tel:075-213-1000(10:00-20:00)
Mail:info@kac.or.jp
料金
イベントにより異なります
WEB予約
内容や詳細は変わる可能性があります。最新情報はこちらを必ずご確認ください。
チケット/申し込み
京都芸術センターウェブページからお申込みください。
会議船バッブンカッ!
〒604-8823 京都市中京区壬生松原町39-15(スペース壬生内)
JR山陰線「丹波口」徒歩8分/阪急京都線「西院駅」「大宮」より徒歩13分/市バス「四条中新道駅」徒歩5分(3・8・11・13・26・28・67・69・203系統など)/駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください/駐輪場は10台まで。住宅地ですのでお静かに願います。