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第158回明倫茶会「点 音」
- ジャンル
- 美術/音楽
- カテゴリー
- その他
- 開催日時
- 2024年3月31日(日)
- 会場
- 京都芸術センター 大広間、ほか館内各所
- 料金・その他
- 有料
- 事業区分
- 主催事業
サウンド・アーティスト、鈴木昭男による”音を点てる茶会”
京都芸術センターでは2000年の開館以来、様々な分野で活躍する方々を席主に迎え、それぞれの個性でおもてなしをする「明倫茶会」を開催してきました。第158回明倫茶会「点 音(おとだて)」では、席主として鈴木昭男(すずき・あきお)氏をお招きします。
1941年生まれ、京都府京丹後市網野町と京都府与謝野町を拠点に現在も活動を続ける鈴木昭男は、日本を代表する先駆的なサウンド・アーティストです。本茶会でも演奏される2つのブリキ缶をスプリングで繋いだエコー音器「アナラポス」の創作・パフォーマンスや、日本標準時子午線の最北端にある網野町(現・京丹後市網野)に1年半かけて制作した場において、終日、禅行の如く自然の音に耳を澄まし続けるプロジェクト「日向ぼっこの空間」など、鈴木はこれまで多種多様な実践を通して、この世界に在る音を身体的に捉え続け、「聴く」ということを探求してきました。
代表的なシリーズとして知られる「点 音」は、野外でお茶を楽しむ「野点(のだて)」に倣い名付けられた造語であり、耳と足型を合わせたマークの上に立って、周りの環境に耳を立てる作品です。このプロジェクトは、1996年にベルリンで開催された「ゾナムビエンテ・フェスティヴァル 聴くことと見ることのために」において初めて発表され、これまで世界各地50以上の都市で行われてきました。実は京都芸術センターにも、2009年に開催された展覧会「ある風景の中に」の際に設置されたレリーフが残されています。
鈴木によるマスターピースである「点 音」。その語源を足掛かりに、これまで彼が残してきた足跡を辿りながら、今回はプロジェクト初の試みとして”茶会”を開催いたします。北館1階のギャラリー北の前に埋められたひとつの「点 音」を出発点に、自然に耳を傾けながら、京丹後のお茶とお菓子をお楽しみください。
基本情報
日時 |
2024年3月31日(日) 第一席 11:00- / 第二席 15:00-*各席定員30名 |
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定員 | WEB予約 ※定員に達しました 予約開始予定日:2024年3月1日(金)※先着順 |
料金 | 1,500円(税込) *要予約、先着順、当日精算 |
申込方法 | 予約開始日:2024年3月1日(金) ※予約キャンセルに伴う追加募集等につきましては、京都芸術センター公式SNSをご確認ください。 京都芸術センター公式X(旧Twitter) |
会場 | 京都芸術センター 大広間、ほか館内各所 |
プロフィール
鈴木昭男(すずき・あきお)席主
1941年平壌生まれ。1963年、名古屋駅でおこなった《階段に物を投げる》以来、自然界を相手に「なげかけ」と「たどり」を繰り返す「自修イベント」により、「聴く」ことを探求。1970年代にはエコー音器《アナラポス》などの創作楽器を制作し、演奏活動を始める。1988年、子午線上の京都府網野町にて、一日自然の音に耳を澄ます《日向ぼっこの空間》を発表。1996年に街のエコーポイントを探る「点 音」プロジェクトを開始。ドクメンタ8(ドイツ、1987年)、大英博物館(イギリス、2002年)、ザツキン美術館(フランス、2004年)、ボン市立美術館(ドイツ、2018年)、東京都現代美術館(2019)など、世界各地の美術展や音楽祭での展示や演奏多数。
作家ウェブサイト
宮北裕美(みやきた・ひろみ)出演
兵庫県伊丹市出身。イリノイ大学芸術学部ダンス科卒。舞台芸術の出演や振付を経て“立つ、歩く、座る”と言ったシンプルな動作、身の回りのモノや現象にダンスを見出し、即興パフォーマンスや視覚芸術の可能性を探る。2012年、京丹後市に拠点を移し、浜で採集した自然の石を打つダンス「NuTu(ヌトゥ)」を創始、国内外で上演。近年は美術館、鉄道、公園、路上、日本庭園など様々なサイト・スペシフィック・パフォーマンスを手がける。ダンサーとして活動してきた固有の時間感覚や空間感覚を美術表現へと持ち込み、3331 アーツ千代田(2019)、Kunsthaus Dresden(2021)、鳥取県立博物館(2023)などで発表している。
作家ウェブサイト
クレジット
主催:京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
問合せ先
京都芸術センター(受付時間 10:00~18:30)
〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
TEL:075-213-1000 FAX:075-213-1004
E-mail:info@kac.or.jp(担当:中谷)