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【参加者募集】演劇で思考力とコミュニケーション力を鍛える!ビジネスパーソン向け講座★参加無料★(2025年1月~3月)
- ジャンル
- 演劇
- カテゴリー
- レクチャー/交流会・パーティー・サロン/公演
- 開催日時
- 2024年11月26日(火)~2024年12月22日(日)
- 会場
- 京都芸術センター
- 料金・その他
- 無料
※オンライン
- 事業区分
- 受託
この講座では、演劇作家・村社祐太朗(むらこそ ゆうたろう)と共に、戯曲「生鶴(いきづる)」の稽古と上演に取り組み、「思考力」と「コミュニケーション力」を鍛えることを目指します。
これまであまり芸術との接点がなかったビジネスパーソン(=働く人)を対象にしており、コミュニケーションや思考力について新たな視座を求める方を歓迎します。戯曲の朗読を通して、「上手に演じる」こととは全く異なる演劇体験をしてみませんか。
本講座の到達目標は、下記の能力が磨かれることです。
【思考力/コミュニケーション力】
①前例にとらわれず、じっくりと物事を吟味する力
②チーム全体でアイデアをシェアし、発展させる力
③自分自身の思考を言葉にし、伝える力
④ひとりひとりの考えを理解し、尊重する力
講座は、2~3回のオンライン稽古+1回の実地稽古+最終上演という構成です。
【オンライン稽古の例】(1時間~1.5時間程度)
・はじめに(アイスブレイク、概要の説明)
・戯曲の黙読(一回に読む量は100字程度)
・戯曲の朗読(リラックスして読む方法を探りつつ)
・戯曲を読んで気づいたことについて話し合う(ざっくばらんに)
★オンラインでの稽古は、基本的に途中入退室自由です。
★オンラインでの稽古は、音声のみになります(チャットサービス「Discord」 のボイスチャンネル※を使用)。
★「聞き専」の参加も可。
そして、実地での稽古を経て、最終的には参加者と村社、俳優の中川友香とともに上演を行います。
✅本講座の概要をまとめたPDFはこちらです👇
https://www.kac.or.jp/wp-content/uploads/2024/11/概要.pdf
この講座の稽古と上演で、「登場人物の気持ちになりきって演じる」ことは必要ありません。重要なのは、戯曲を一緒に読み、一緒に話し合うことです。
このプロセスの中で、さまざまな疑問や考えが浮かんでくるでしょう。しかし、あなたの問いに明瞭な答えが用意されているわけではありません。
わたしたち社会人は、日々、めまぐるしいスピードでインプットとアウトプットをつなげ、やつぎばやに回答を出すことが求められます。
すぐに答えが出ないことは、このルーティンを崩すエラーとしか思えなくなっているかもしれません。
村社と、他の参加者と共に、戯曲が隠しもっているたくさんのひみつを、腰を据えて考えてみませんか。そして、インプットからアウトプットまでの、いつもより少し長い道のりを、いっしょに歩んでみませんか。
【日程】
★2025年1月10日(金)18:00~:事前レクチャー@京都芸術センター
※Discordの使い方のレクチャーを行います。必要な方のみご参加ください。
★2025年1月~2月:オンラインでの稽古 ※全10回のうち、3~4回の参加
1月10日(金)19:15~
1月15日(水)19:15~
1月19日(日)9:00~
1月23日(木)7:00~
1月25日(土)9:00~
1月30日(木)7:00~
2月 1日(土)9:00~
2月 5日(水)19:15~
2月 7日(金)19:15~
2月12日(水)19:15~
★2月15日(土):オフラインでの稽古 ※自由参加
★3月1日(土):上演 ※一般の観客を招いて行います
※進め方や自己紹介などのオリエンテーションは、稽古の冒頭にも毎回行います。
※オフライン稽古、および上演は、京都市内にて行います。
※詳しい日程や、参加方法、場所については、参加が決定した人にメールにてお知らせいたします。
【戯曲『生鶴』の内容】
家族間に生じる関係性に焦点をあてた、村社祐太朗による新作戯曲。老老介護、職場ストレスによる休職、ひきこもり、高齢者虐待、マルトリートメント、不登校といった家庭内の事象を題材にしている。
2024年2月、京都芸術センターにて初演(「第157回明倫茶会「生鶴」)。今年12月、YPAMフリンジ・BRIDGEショーケースとして再演予定。
この家のスリッパは真新しい。また4足とも同じメーカーのもの。昌男のものだけ、玄関脇のスリッパラックに挿さったままになっている。
小さい音量でゲーム内の背景音が流れている。忠がおもむろにコントローラーを操作すると、音が途切れる。
電気ケトルのお湯が沸く音。
忠 律はまだ寝てるの。
直子 いや。
忠 だとしたらやけに静かだな。
直子 いないよここには。
忠 (モニターを見る)早くない?
直子 移動教室で長瀞に行ってるの。
忠 ああ。そういえばそうだった。
直子 あなたさ、これどうにかしてくれない。
忠 ネット?
直子 (返事は聞こえない)
忠 申し訳ない。
間
直子は一度ジョウロを手に奥の玄関から外へ出る。
少しして戻ってきて、また朝食の準備を再開する。
(…)
「生鶴」第二場より引用
【上演について】
京都芸術センターにて、一般の観客を招いて行います。
演出は、村社祐太朗がおこないます。
また、俳優の中川友香が出演します。
参加者の方にも出演いただきますが、出演や上演の方法は、村社と議論のうえ、決定します。
【アーティストプロフィール】
むらこそ・ゆうたろう。演出家・劇作家・精神保健福祉士。演出家としては2014年から主に都内にて活動。演劇実践にあって生じる関係性(演出家↔︎俳優、演者↔︎観客など)をより健全なもの(社会的な場で転用可能な実践)に挿げ替えるため、戯曲の執筆、劇団運営、上演環境の設計など様々なシステムの組み直しをおこなっている。2020年からは京都を拠点に、THEATRE E9 KYOTOや京都芸術センターにて演劇公演を企画・実施している。また2020年からは精神保健福祉士として精神科クリニックや某自治体に勤務し、ソーシャルワーカーとして精神科医療や家庭支援に携わっている。
【講師:村社祐太朗からのメッセージ】
演劇というと、その営みには瞬発力や器用さが求められると想像する方もいらっしゃると思いますが、この講座で取り組んでいただく「演劇」はいわばそのイメージとは無関係です。ここではむしろ「なるべく早く判断し適切な行動をした方がいい」といった、我々が普段生きていてどうしても支配的になる観念=思い込みを、「演劇」を用いて薄めることはできないか考えます。
「なるべく早く」「正しく」といったメッセージは、私たちから自信ややりがいを奪っていきます。講座では時間をかける(悩み、躊躇する)ことで、台詞が担う文脈の多層性に気づき、また発話行為の柔らかさ(役割の多さ・歪み易さ)に向き合います。私はこの方法を通して、私たちの日々の落ち着きを回復できるのではないかと考えています。ぜひご参加ください。
【募集について】※12月22日(日)23:59締切
【参加条件】
- 定員6名程度
- 参加条件:働いている方。国籍・年齢は問いません。ただし日本語でコミュニケーションを取れる方。
- 参加費:無料
【申込方法】
🌟こちらのGoogle Form よりお申込みください。(https://forms.gle/KynfgVsZ7uvoNzzk7)
応募者多数の場合、抽選となります。
質問内容は下記です。
・お名前
・連絡先(メールアドレス+電話番号)
・お仕事の内容
・参加の動機
※稽古の詳細や、Discordへの参加方法については、参加が決定した方に、12月25日(水)までにお知らせいたします。
※応募者多数の場合、抽選。
🌟概要をまとめたPDFはこちら👇
https://www.kac.or.jp/wp-content/uploads/2024/11/概要.pdf
【問い合わせ先】
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
担当:アートコーディネーター 平居香子
📞075-213-1000(10:00~18:00)
📧hirai[at]kac.or.jp
※ページ内の写真全て:撮影・吉見崚。
基本情報
日時 |
2024年11月26日(火)~2024年12月22日(日) 申込〆切 12月22日(日)23:59 |
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対象 | 参加条件:働いている方。国籍・年齢は問いません。ただし日本語でコミュニケーションを取れる方。 参加費:無料 |
定員 | 6名程度 |
料金 | 無料 |
申込方法 | Google Formより申込 ※リンク:https://forms.gle/KynfgVsZ7uvoNzzk7 応募者多数の場合、抽選。 |
関連リンク | |
会場 | 京都芸術センター |
クレジット
主催:京都市
企画運営:アート×ビジネス共創拠点「器」