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「つくるための書くこと」講座・プレイベント
- ジャンル
- ダンス/伝統芸能
- カテゴリー
- トーク
- 開催日時
- 2024年7月27日(土)
- 会場
- 京都芸術センター 講堂(南館2階)
- 料金・その他
- 有料
※予約あり
- 事業区分
- 主催事業
①《書く↔つくる》 講師対談&ミニレクチャー
②《巽漬け!!2》 『鯨線上の奥方』(1976)上映会
「そういう時でも、本当の色にかかわっていく男というものは、自分のやったことを秩序立てて喋れないで、「おれも行こうと言った」とか自分の行為を人ごとみたいにね。すると周りに鈍重なフォルムや輪郭が、はっきりしたものが出る。」
土方巽+鈴木忠志+扇田昭彦(1977)『欠如としての言語=身体の仮設』、「現代詩手帖」(20)、108-126頁
2024 年8月13日から15日まで、三宅香帆さんと布施琳太郎さんを講師に迎えて開催する、「つくるための書くこと講座」(第28回京都国際ダンスワークショップフェスティバル)に先駆けて、プレイベントを開催します。
テーマは、「書く↔つくる」。言葉と創作の往来を、土方巽の『病める舞姫』を題材に、布施さんと三宅さんに語っていただきます。執筆時からおよそ半世紀が過ぎ、舞踏論の古典として神秘化されているともいえる『病める舞姫』。アーティストによるエッセイ、あるいは芸術論、もしくは散文詩として、三宅さんと布施さんが2024年のいま、読み直してみたら、いったいどんな顔が見えてくるでしょうか?
対談のモデレーターとして、ダンス研究者の岡元ひかるさんにもご登壇いただきます。岡元さんには、『土方巽と言葉:書くこと、語ること、踊ること』と題したミニレクチャーもあわせてお話いただきます。
また、トークの後には、『鯨線上の奥方』(1976)の映像も上映します。12月に行われたこの公演をもって、土方は、自身の作品の主戦場であったアスベスト館を封印し(劇場としての認可を受けていなかった「アスベスト館」は、劇場としての継続が困難になっていました)、年が明けた1月から、土方は『病める舞姫』の執筆、「書くこと」へと集中していったのでした。
※2022年に開催した上映会「巽漬け!!」では、『疱瘡譚』(1972)を上映しました。
基本情報
日時 |
2024年7月27日(土) 15:00~19:00(受付開始:14:30)①《書く↔つくる》 講師対談&ミニレクチャー ▶岡元ひかる ミニレクチャー:15:00~ ▶三宅香帆×布施琳太郎 対談「書く↔つくる」『病める舞姫』を題材に:16:00~ ②《巽漬け!!2》 17:15~ ▶『鯨線上の奥方』(1976)上映会 |
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料金 |
1,500円 ※上映会のみ:1,000円 「つくるための書くこと」講座受講生は無料 |
申込方法 | 申込フォームより事前予約。 ※料金は当日精算。現金のみ。 ※当日も残席ある限り受付可。 ※ページ下部「このイベントに申し込む」ボタンからも予約いただけます。 |
関連リンク | |
会場 | 京都芸術センター 講堂(南館2階) |
プロフィール
三宅香帆
文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。
1994年生まれ。高知県出身。京都大学文学部卒。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程中途退学。IT企業勤務を経て、2022年に独立。
エンタメから古典文学まで、評論や解説を幅広く手がける。”働きながら本が読める社会をつくる”をミッションに、読書や物語の魅力について発信、講演を続けている。
著書『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』他多数。SNS(IG/X):@m3_myk
布施琳太郎
アーティスト。1994年生まれ。スマートフォンの発売以降の都市における「孤独」や「二人であること」の回復に向けて、自ら手がけた詩やテクストを起点に、映像作品やウェブサイトなどの制作、展覧会のキュレーション、書籍の出版、イベント企画などを行っている。
主な活動として個展「新しい死体」(2022/PARCO MUSEUM TOKYO)、廃印刷工場におけるキュレーション展「惑星ザムザ」(2022/小高製本工業跡地)、ひとりずつしかアクセスできないウェブページを会場とした展覧会「隔離式濃厚接触室」(2020)など。著書として『ラブレターの書き方』(2023/晶文社)、詩集『涙のカタログ』(2023/パルコ出版)。
岡元ひかる
ダンス研究者。ダンスの振付や稽古の手法を研究する。現在、兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大学助教。舞踏やコンテンポラリーダンスの振付手法に着目し、「舞踏訓練「虫の歩行」における身体経験の再検討-土方巽の弟子・正朔の実践に注目して-」(『舞踊學』2019(42))、「土方巽の舞踏における「危機」の実践と思想」(神戸大学博士論文)、「TARB書評:宇野邦一 『土方巽 衰弱体の思想』」などを執筆。近年はドラマトゥルクの仕事について考える企画「ドラマトゥルク・ミーティング ドラマトゥルクがいると何が生まれるか? 実践的思考と創造プロセスの生成」への登壇や、ワークショップのコーディネート等に携わり、現場との関わり方を模索中。
クレジット
主催:京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、一般社団法人ダンスアンドエンヴァイロメント(京都国際ダンスワークショップフェスティバル)
協力:土方巽アスベスト館、NPO法人舞踏創造資源