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Co-program B「眼差しの手入れ」展
- ジャンル
- 美術
- カテゴリー
- その他/トーク/展覧会
- 開催日時
- 2024年7月31日(水)~2024年9月1日(日)
- 会場
- 京都芸術センター ギャラリー北・南、他
- 料金・その他
- 無料
※予約不要(定員あり)
- 事業区分
- 主催事業
京都芸術センターでは、Co-program カテゴリーB 2024採択企画「眼差しの手入れ」を開催します。
「眼差しの手入れ」展は、キュレーターの河村清加による二人の彫刻家、婦木加奈子と丸山のどかの企画展です。両作家それぞれの見近な風景を見つめる視点を知ることで、風景の背後にある人々の営みを重層的に捉え直すことを促します。
展覧会ステイトメント
眼差しの赴くところに、そしてその趣を感じとるときに、目の前にある「風景」は日常とは異なるものとして捉え直されます。それはまるで使い込んだ眼差しの仕方が手入れされる体験とも言えるのではないでしょうか。
しかも風景は我々が心づくと否とに拘らず、絶えず僅かづつは変わっていこうとしている。おおよそ人間の力によって成るもので、是ほど定まった形を留め難いものも他には無いと思うが、更にはかないことには是を歴史のように、語りつぐ道がまだ備わっていないのである。
ー 柳田國男
人の生活や労働、作為がつくる風景と、その果敢無さに目を向けた民俗学者の柳田の眼差しにならい、本展示では二人のアーティストが捉えた光景を一時的・仮設的に立ち上げます。婦木は、日常生活の行為を読みかえ、身近な場面に作品を介在させます。丸山は、風景の表層のみが切り取られた立体作品を現実の場に配し、景色を異化させます。長い歳月をかけて使い込まれてきた京都芸術センターの「うち」と「そと」を二人は行き来しながら、建築の特徴や痕跡と呼応するようにして手入れを展開します。
間断なく、時に劇的に変化し続ける風景。素朴な光景に異質さを見出す眼差し、その差異を際立たせる手入れによって、眼前に広がる風景と背後にある人々の営みを多層的に捉え直します。
ハンドアウト(日本語):https://www.kac.or.jp/wp-content/uploads/2024/08/眼差しの手入れ_ハンドアウト_JP.pdf
Hand out (English):
関連プログラム1 アーティストーク
本展企画者の河村清加と、出品作家の婦木加奈子と丸山のどかが、展覧会会場を回りながら、本企画の概要と作品についてお話します。
出 演 |河村清加(本展企画)、婦木加奈子(本展出品作家)、丸山のどか(本展出品作家)
日 時 | 2024年 7月31日(水)17:30-19:00(予定)
お申込はこちらから >終了いたしました。
関連プログラム2トークイベント
建築・都市計画の研究に取り組む清山陽平氏と、本展企画者の河村清加が京都芸術センターを巡りながら展示の見どころや、館の建築的な特徴、芸術文化を創造する都市のあり方についてお話しします。
出 演 |河村清加(本展企画)、清山陽平(京都大学大学院工学研究科建築学専攻 助教授)
日 時 | 2024年 8月10日(土)14:00-16:00(予定)
お申込はこちらから >終了いたしました。
基本情報
日時 |
2024年7月31日(水)~2024年9月1日(日) 10:00-20:00休館日:8月16日(金) |
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料金 | 無料 |
会場 | 京都芸術センター ギャラリー北・南、他 |
プロフィール
河村清加(かわむら・さやか)キュレーター
1999年生まれ、静岡県を拠点に活動。公立文化施設に勤務しながら、静岡文化芸術大学 文化政策研究科の修士課程に在籍。キュレーション、グラフィックデザインを通じて現代美術のアートマネジメントに取り組む。
https://sayakawa510.wixsite.com/sayaka-kawamura/
婦木加奈子(ふき・かなこ)作家
1996年生まれ、神奈川を拠点に活動。金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻を卒業後、2020年チェルシーカレッジオブアート グラデュエートディプロマファインアートコース修了。主な展覧会歴は、2024年「BankART Life7 UrbanNesting: 再び都市に棲む」(BankART Station / 神奈川)、2022年「第1回MIMOCA EYE / ミモカアイ」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 / 香川)、「TOKAS-Emerging 2022『ストレンジャー』」(トーキョーアーツアンドスペース本郷 / 東京)など。
https://www.kanakofuki.com/
丸山のどか(まるやま・のどか)作家
1992年生まれ、愛知を拠点に活動。2018年愛知県立芸術大学大学院美術研究科美術専攻彫刻領域修了。
主な展覧会は、2023年「味/処」(神奈川県民ホールギャラリー/神奈川)、「アートサイト名古屋城2023 想像の復元」(二之丸庭園/愛知)、2022 年「資材館」(YEBIS ART LABO/愛知)、2020年 「アッセンブリッジ・ナゴヤ2020」(旧・名古屋税関港寮/愛知)など。
https://www.nodokamaruyama.com/
清山陽平(きよやま・ようへい)
1992年京都生まれ。遍在性の高い現代風景のローカリティを探求する調査や制作を、地域計画学研究として行う。とりわけ非計画や不調和を思わせる風景のなかの断片を、様々な意図や経緯が折衝した結果の<跡形>と見ることで、個別で細かな来歴群を形や寸法として拾い上げ、地域の理解や解釈を深めることを目指す。京都大学大学院工学研究科建築学専攻助教。
クレジット
主催:河村清加、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
企画:河村清加
出展作家:婦木加奈子、丸山のどか
コーディネート:西田祥子、寺岡樹音(京都芸術センター)
制作協力:土方大
テクニカルコーディネート:十河陽平、鬣恒太郎、村上美樹、米村優人
設営:竹内舞、西森龍昇
協力:向井家、池田佳穂
問合せ先
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
Tel:075-213-1000(10:00-20:00)
Mail:info@kac.or.jp