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谷中佑輔『空気きまぐれ』
- ジャンル
- 美術
- カテゴリー
- その他
- 開催日時
- 2023年12月15日(金)~2023年12月16日(土)
- 会場
- 京都芸術センター フリースペース
- 料金・その他
- 有料
- 事業区分
- 主催事業
Co-Program2023 カテゴリーA採択企画
ベルリンを拠点とする現代美術作家、谷中佑輔による、空気のあり方をテーマとした新作公演。
本作では、平等に、普遍的に共有されていると信じられている物質である「空気」に注目します。そして、「空気」のもつ力が、それぞれの人の身体を媒介として、違ったように現れるさまを明らかにしようと試みます。
本公演は谷中が多様なバックグラウンドを持つコラボレーターと進めているリサーチプロジェクト《Deception of Air》のリサーチトピックの中から、「呼吸の空気」と「コミュニケーションの空気」にフォーカスを当てたものです。リサーチのコラボレーターとして、手話や日本語を超えて非言語としての身体表現を追求する横尾友美、多文化的な背景にあるコードを再現・解体するダンサーの山本ゾフィ優里歌を迎えます。
公演に向け、谷中は、京都芸術センターでおよそ一ヶ月半の滞在制作を行い、物質としての空気と概念としての空気が呼吸とコミュニケーションにどのように関わっているのかをテーマとして、コラボレーターと共にリサーチを行います。このリサーチの内容は、京都芸術センターnoteにて随時公開していきます。
- 日時
-
2023年12月15日(金)19:00開演
2023年12月16日(土)19:00開演
2023年12月17日(日)14:00開演
上演時間:約50分
各回定員:40名 - 会場
- 京都芸術センター フリースペース
- 滞在中のリサーチについて
- 滞在中のリサーチの内容を、京都芸術センター公式noteにて、随時公開します。
- アクセシビリティ
- 本公演は、「リラックス・パフォーマンス」です。客席に長時間じっと座っていることが難しいお客様(例えば、自閉症、トゥレット症候群、学習障害や慢性的な痛みなどがある方)を歓迎します。
鑑賞中に動いたり、声や音を出したりしても問題ありません。また、いつでも入退場自由です。
会場は自由席です。演出上の理由により、開場は上演の直前となります。諸事情により開場前の着席を希望される方、車いすでの入場を希望される方は、事前に京都芸術センターまでご連絡ください。その他、鑑賞に際して必要なサポートがあれば、お気軽にお申し付け下さい。
京都芸術センターの正門から会場まで、車いすで移動することができます。エレベーターの入り口幅は、90cmです。多目的トイレは、1階にございます。トイレの入り口幅は、90cmです。
鑑賞の前に、京都芸術センターウェブサイトより、360°ツアーで建物内を確認することができます。
本公演は、ダンス・パフォーマンスがほとんどですが、部分的に日本語/手話で上演されます。日本語部分は、手話通訳がございます。
受付にて、筆談対応がございます。
12歳以下の方は、保護者同伴でのご鑑賞をお願いします。多目的トイレ内に設置されている、おむつ替えシートを使用することができます。
鑑賞に際して、会場や公演についてより詳細な情報が必要な方は、お気軽に京都芸術センターまでお問い合わせください。
谷中佑輔
1988年生まれ。ベルリンを拠点に、彫刻とダンスの両方のバックグラウンドを持つアーティストとして活動しており、展覧会や舞台公演、屋外パフォーマンスなどの形態で作品を発表している。近年の関心は、重力や空気といった普遍的な物質や現象と、身体との関係をきっかけに、それらが健常性を強制的に作り出す構造をどのように明らかにして撹乱させるかをテーマとしている。谷中は、ユニバーサリズムと身体が出会うとき、それぞれの身体の持つ状況が強く現れると考えており、身体に対するユニバーサルなアプローチに挑戦し、抵抗するための実践を様々なコラボレーターと協働で行っている。2019年から2022年にかけて文化庁在外研修員としてアムステルダムとベルリンに滞在。2016年京都市芸術文化特別奨励者認定。近年の主な舞台作品発表は《Gallop》(初公演Uferstudios、ベルリン / 国際ダンスフェスティバルCo-festival 2022、リュブリャナに招聘、2022年)。主なグループ展に「第25回 DOMANI・明日展(DOMANI・明日展2022-23)」(国立新美術館、東京、2022年)、「セレブレーション-日本ポーランド現代美術展-」(京都芸術センター、京都 / Dom Książki、ポズナン / TRAFO、シチェチン、2019年)など。
横尾友美
ろう者。映像、写真、舞台などでろう者としての感性、アイデンティティと結ぶ身体表現の活動を行う。
「踊る」と「創る」を並行して、身体によるオンガク作曲提供、ろう者と聴者ダンサーとのコンタクトをテーマで写真撮影、聴覚障害者の女性をテーマとした映画を制作中。
扱うテーマは「オンガク」「境界線」「感情」「解放」「身体の線」「女性」
Instagram:@tomomiphoto_10
山本ゾフィ優里歌
日本およびドイツにルーツをもつ振付家、パフォーマー。、現在はベルリンを拠点に活動。分野横断的なアプローチに興味をもち、パフォーマンスアーティストとして、ビジュアル・アート、音楽、テクノロジーの分野を行き来しながら制作を行う。山本は、作品において、多文化的なバックグラウンドを背景として、自分自身の育った社会・文化的環境に埋め込まれたステレオタイプを突き止めようと試み、身振りや動き、声の使い方に組み込まれたそれらのコードが身体に烙印化されることについて吟味している。このような活動の傍ら、彼女は、モーション・キャプチャーのダンサーとしても活動し、ヴァーチャル空間での相互交流における身体のポリティクスというテーマにも関わっている。自身の動きによって山本は、与えられた構造を再生産・脱構築し、隠すことと露わにすること、インスピレーションを受け取ることと自然から力を引き出すこと、中断と混乱を抱きしめること、時間と空間を分割すること、というような対極に分化された感覚を同時に具現化することを試みている。
主催
谷中佑輔、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
*Co-program 2023 カテゴリーA「共同制作」採択事業
問合せ先
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
Tel:075-213-1000(10:00-20:00)FAX : 075-213-1004
Mail:info@kac.or.jp
料金
チケット標準価格:1,500円
本講演はより多くの方に鑑賞していただく為に、チケット価格を鑑賞者ご自身で決めていただくことができます。
価格は500円~2,500円の間で受付にて現金でお支払いください。
助成
Senatsverwaltung für Kultur und Gesellschaftlichen Zusammenhalt Tanz – Arbeits- und Recherchestipendium 2023
作品クレジット
コンセプト、振付、舞台装置:谷中佑輔
パフォーマンス:谷中佑輔、山本ゾフィ優里歌、横尾友美
リサーチ協力:エルネスト・カルカモ・カヴァゾス、山本ゾフィ優里歌、横尾友美
ボーカルコーチ:アレッシオ・カステラーチ
3Dプリントデータ参考:Low-Cost Opensource Mechanical Ventilator by ProgressTH
3Dプリント協力:本田大起
協力
一般社団法人 日本ろう者芸術協会