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篠田千明『Mayokage(仮)』のためのリサーチ&レジデンス報告会
- ジャンル
- 美術
- カテゴリー
- その他
- 開催日時
- 2022年8月29日(月)~2022年9月18日(日)
- 会場
- 京都芸術センター
- 料金・その他
- 無料
- 事業区分
- 主催事業
Co-Program2022 カテゴリーC「共同実験」採択企画
2023年のジョグジャカルタ初演予定の新作に向けて、ルワタン/魔除けのリサーチやディスカッションを公開します。
今回、篠田がつくる『Mayokage(仮)』の参加メンバーは、ジョグジャカルタ出身で大阪府在住のワヤン*人形遣いであるナナン・アナント・ウィチャクソノ、ガムラン演奏家の西田有里、そしてピクセルアニメや3DCGを使用する京都市在住のアーティスト・たかくらかずきです。
また、ジョグジャカルタ郊外に位置するコミュニティ施設「バライ・ブダヤ・ミノマルタニ」(Balai Budaya Minomartani)は2023年初演会場となる予定で、今年度は主に「ルワタン」のリサーチにおいてジョグジャカルタから協力している共同パートナーです。
京都芸術センターでのレジデンスでは、京都に伝わる魔除けや厄除けに関する話を聞き、実際に訪ねたりして、現代の魔除けやお祓いの行為と、演劇やパフォーマンスとの共通点を探ります。
そして2023年2月には、ジョグジャカルタ初演に向けた試演となるワーク・イン・プログレスを京都芸術センターにて行います。
今回の報告会は、ルワタン/魔除けについてのリサーチ報告と、それを経てどのようにワークインプログレスにつながっていくのか、ディスカッションを公開で行います。
*ワヤン…水牛の革を使った人形を操り演じられる影絵人形芝居、またはそれに使われる人形のこと。影を意味するbayanganが語源と言われている。
- 日時
- レジデンス期間:2022年8月29日(月)~9月18日(日)
- 会場
- 京都芸術センター
- レジデンス報告会
- 9月16日(金)19:00~20:30、京都芸術センター講堂にて、今回のレジデンスの成果報告トークを行います。
登壇者:篠田千明、ナナン・アナント・ウィチャクソノ、西田有里、たかくらかずき
聞き手:谷竜一(京都芸術センタープログラムディレクター)お申込みはこちらのページから
篠田千明(しのだ・ちはる)
演劇作家、演出家、イベンター、観光ガイド。
2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。以後、バンコクを拠点としソロ活動を続ける。『四つの機劇』『非劇』と、劇の成り立ちそのものを問う作品や、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園『ZOO』、その場に来た人が歩くことで革命をシミュレーションする『道をわたる』などを製作している。2018年BangkokBiennialで『超常現象館』を主催。2019年台北でADAM artist lab、マニラWSKフェスティバルMusic Hacker’s labに参加。
2020年3月に帰国、練馬を拠点とする。
http://shinodachiharu.com/
ナナン・アナント・ウィチャクソノ(Nanang Ananto Wicaksono)
ジャワ島ジョグジャカルタ出身。ダラン(ワヤンの人形遣い)として幼少より数多くの舞台に立つ。動物を主人公にした民話を題材にした「ワヤン・カンチル」など、伝統的な手法にとらわれないオリジナルのワヤン作品を創作。2010年、その活動が文化保存に貢献したとして、ジョグジャカルタのスルタン(王家)から表彰される。2015年頃より日本に拠点を移し、マギカマメジカやCORONAなどのグループで活動。「影の色彩ワヤンプロジェクト」の一員として、2017年2月P新人賞2016受賞(影絵芝居「夜叉ヶ池」にて) 、2018年3月第21回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品(影絵芝居「Ama」にて)。第18回AAF戯曲賞受賞記念公演『朽ちた蔓延る』(作:山内晶、演出:篠田千明)に出演。
西田有里(にしだ・ゆり)
インドネシアの楽器であるガムランの演奏家。2007 年〜2010 年インドネシア政府奨学生としてインドネシア国立芸術大学ジョルジャカルタ校伝統音楽学科に留学し、ガムラン演奏と歌を学ぶ。2010年からガムラン演奏家として関西を中心に複数のグループで活動。ガムランとピアノと歌のユニット「ナリモ」にて、CDアルバム「うぶ毛」を発表。ナナンとともに「マギカマメジカ」にて、インドネシアの伝統的影絵芝居ワヤンの上演を行うとともに、影と音楽による作品を製作している。第18回AAF戯曲賞受賞記念公演『朽ちた蔓延る』(作:山内晶、演出: 篠田千明)にて、インドネシア語通訳およびダランアシスタントとして参加。
たかくらかずき
アーティスト。1987年生まれ。3DCGやピクセルアニメーション、3Dプリント、VR、NFTなどのテクノロジーを使用し、東洋思想による現代美術のルール書き換えとデジタルデータの新たな価値追求をテーマに作品を制作している。現在はおもに日本仏教をコンセプトに作品制作を行う。京都芸術大学非常勤講師。openseaでNFTシリーズ 「BUSDDHA VERSE」を展開中。
http://www.takakurakazuki.com/
バライ・ブダヤ・ミノマルタニ(Balai Budaya Minomartani)
インディペンデントな芸術と文化活動の振興を目的とする非営利組織。インドネシアのジョグジャカルタにある文化ホールを拠点とする。1990年8月の創立以来、ジョグジャカルタにおける活発なコミュニティとして成長してきた。伝統と現代の垣根なく、アートを発展させる場のひとつとなっている。
バライ・ブダヤ・ミノマルタニで定期的に実施されているプログラムでは特にワヤンに焦点を当てたものが多く、古典の「ワヤン・プルウォ」や動物の人形芝居「ワヤン・カンチル」の保存継承などがある。またワヤン以外にも、ジャワのガムランによる伝統音楽「カラウィタン」の保存継承とアウトリーチ、コンテンポラリーダンスのフェスティバル「パラダンス」の開催、現代演劇、ジャワ文学朗読会、公開講座や討論会など、あらゆる活動を行なっている。
Youtube Channel : https://www.youtube.com/c/BalaiBudayaMinomartani
Instagram : https://www.instagram.com/balaibudayamino/
主催
篠田千明、京都芸術センター
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助成
公益財団法人セゾン文化財団
「篠田千明『ルワタン』と魔除けのリサーチ・作品制作」