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筒井潤/dracom『釈迦ヶ池-Der Buddha-Teich』

ジャンル
演劇
カテゴリー
公演
開催日時
2019年12月6日(金)~2019年12月8日(日)
会場
京都芸術センター 講堂
料金・その他
有料
事業区分
主催事業
筒井潤/dracom『釈迦ヶ池-Der Buddha-Teich』

1880年の事件をきっかけに問う、「謝罪」とは?

【Co-program 2019 カテゴリーA「共同制作」採択企画】

2 つの国の「謝罪」を巡る態度とは――。
明治13(1880)年に大阪で起きた「釈迦ヶ池遊猟事件」から着想を得た、公演芸術集団dracom、京都芸術センター、ドイツ・デュッセルドルフの劇場FFT(Forum Freies Theater)による共同制作。

作・演出: 筒井潤
出演: 鎌田菜都実、 ナジャ・デュスターベルク
ドラマトゥルク: オレック・ジューコフ

※各回とも開演30分前に受付開始、開演5分前に開場予定
※上演言語:日本語・ドイツ語(日独字幕あり)
※上演時間約90分

【アフタートーク】
12月7日(土)の回の終演後に、演出の筒井潤と橋本裕介氏(ロームシアター京都・プログラムディレクター)によるアフタートークを行います。

橋本 裕介(はしもと・ゆうすけ)
1976年、福岡生まれ。京都大学在学中の1997年より演劇活動を開始、2003年橋本制作事務所を設立後、京都芸術センター事業「演劇計画」など、現代演劇、コンテンポラリーダンスの企画・制作を手がける。2010年よりKYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭を企画、2019年までプログラムディレクターを務める。2013年~2019年、舞台芸術制作者オープンネットワーク理事長。2014年1月よりロームシアター京都勤務、プログラムディレクター。

日時
2019年12月6日 (金) – 2019年12月8日 (日)
12月6日(金)19:00-
12月7日(土)14:00- ★アフタートークあり
12月8日(日)14:00-
会場
京都芸術センター 講堂
演出ノート
日本人はすぐに「ごめんなさい」「すみません」と謝ります。 それは身に染みついている習慣です。 一方、この企画のためにデュッセルドルフでリサーチを行ったとき、ドイツ人って謝らないなぁと思うことがありました。 例えば、スーパーマーケットでの出来事。 精算しようと並んでいたら、レジの店員が私の前の客と世間話ですっかり盛り上がり、私はずいぶんと待たされました。 ようやく私の番が来たとき、店員さんは謝るどころか、前の人とのやりとりでできた笑顔のまま「 Hallo〜 」 と挨拶してきたのです。
リサーチ中も、帰国してからも、私は謝罪に対する考え方の違いがずっと気になっていたので、今回の創作の起点としました。 そして、ああでもないこうでもないと思案しながら近所を散歩していたら、偶然、釈迦ヶ池に辿り着いたのです。 1880 年にそこであった事件には、今の社会や国家の謝罪について考えるためのヒントがたくさんありました。
日独2ヶ国語の声や字幕が入り乱れる、奇妙な演劇作品です。 私が創っているのに、何をやっているのかわからなくなることがありました。 でも、自ら招いたわからなさに戸惑うことは、誰にでもあるのではないでしょうか?
筒井潤(dracom)

筒井 潤(つつい・じゅん)

演出家、劇作家。公演芸術集団dracom リーダー。2007 年京都芸術センター舞台芸術賞受賞。2018 年11 月ニューヨークのSegal Center Japanese Playwrights Project 2018 において、日本現代演劇の優れた作品の1つとして代表作『ソコナイ図』が選出された。dracom の活動のほか、個人としてDANCE BOX 主催『滲むライフ』、京都造形芸術大学舞台芸術研究センター主催『破壊の子ら』で演出、山下残振付作品、マレビトの会、KIKIKIKIKIKI 、維新派、羽鳥嘉郎演出作品、akakilike、悪魔のしるしに出演等、ジャンルや形式にこだわらず活動している。

Nadja Duesterberg(ナジャ・デュスターベルク)

1983 年フランクフルト生まれ。ジークブルク演劇学校卒業後、2012/13 シーズンよりケルンのCOMEDIA Theater にて数々の作品に出演。中でも『Tigermilch(虎の乳)』(カタリーナ・フィラース演出)は2016 年にWestwind Festival にて準審査員賞、2018 年にヘッセン州青少年演劇フェスティバルKUSS にて審査員賞を受賞。2016 年よりアーティストコレクティブ「subbotnik」と定期的に協働している。2017 年、ケルン出演者賞を受賞。

鎌田 菜都実(かまだ・なつみ)

俳優。大阪出身。大阪市立大学理学部地球学科卒。学生時代に音楽活動をした後、2013 年、dracom に参加。dracom 祭典 2013『 方々ノ態(in OSAKA, Kitakagaya)』が初舞台。以降、『gallery』『ソコナイ図』『今日の判定』『しじまの夜がこだまする』などのdracom の代表作に出演。また、筒井潤演出作品『Action and Presentation』にも出演。

dracom(ドラカン)

1992 年、dracom の前身となる劇団ドラマティック・カンパニーが、大阪芸術大学の学生を中心に旗揚げ。1998 年に一部の関係者の間で使用されていた「ドラカン」という略称をそのまま集団名とすることになった。現在では、dracom に<drastic communication(猛烈な交信)>という意味も自ら見出している。過去に、大阪の小劇場ウイングフィールドの「再演大博覧会」に2度の参加の他、演劇計画2004 と2007 に参加(2007 はリーダーの筒井が京都芸術センター舞台芸術賞を受賞)。その後にもTPAM2008、精華演劇祭vol.12、フェスティバル/ トーキョー2010、Sound Live Tokyo 2014(カナダの劇団Small Wooden Shoe とのコラボレーション公演)、Nippon Performance Night 2017(デュッセルドルフ )、東京芸術祭ワールドコンペティション2019 等、国内外のあらゆる機会に精力的に参加している。

主催

dracom、京都芸術センター、FFT Düsseldorf

問合せ先

京都芸術センター
TEL:075-213-1000
E-mail:info@kac.or.jp

料金

一般前売2,500円/当日3,000円
U25 2,000円(前売のみ。要証明書提示)

チケット/申し込み

京都芸術センターウェブサイト、TELもしくは窓口にて

助成

公益財団法人セゾン文化財団 、die Beauftragte der Bundesregierung für Kultur und Medien