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ニュイ・ブランシュ KYOTO 2021 クリスティーナ・ルカス 映像展「次の世界へ ~Vers l’autre Monde」
- ジャンル
- その他/美術
- カテゴリー
- トーク/展覧会
- 開催日時
- 2021年10月1日(金)~2021年10月10日(日)
- 会場
- 京都芸術センター フリースペース、講堂
- 料金・その他
- 無料
- 事業区分
- 主催事業
文化の祭典、ニュイ・ブランシュ KYOTOを今年も開催!
また、10月1日にはスペイン在住の作家であるクリスティーナ・ルカスと、京都国立近代美術館学芸員の 牧口千夏さんをゲストに、トークイベントを開催します。
トークイベントの詳細はこちらをご覧ください。
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クリスティーナ・ルカスは、魅惑的に見えながらも、証言や告発を行うイメージを使って、非常に深刻な政治問題を取り上げる。
ルカスは『La Liberté raisonnée』で、ウジェーヌ・ドラクロワがたった3ヵ月(1830年10月~12月)で描いた「民衆を導く自由の女神」を再解釈している。この絵画について賛否両論あったことは知られているが、それはおそらく民衆の暴力を賛美したところがあるからであろう。しかしながらこの絵は国王ルイ・フィリップが購入している。
ルカスはドラクロワの絵画と、その蜂起の描写を蘇らせ―同時に脱構築している。映像は、絵画によって不滅のものとなった瞬間の前後に起きたことを映し出している。フランスのシンボルであるマリアンヌに率いられ、男たちはスローモーションで私たちの方へやってくる。陰鬱な行進と戦闘の音が、この場面の魅力と暴力性を増幅させる。理性と正義、自由、民主主義を求める象徴的な呼びかけは、他の多くのユートピア的ビジョンと同じように終わる。男たちは自由の息の根を止め、女神は地面に倒れる。
ノルウェーの北端にあるスヴァールバル諸島で撮影された映像作品『The People That Is Missing (El Pueblo Que Falta)』は、気候変動が最も顕著な北極という世界で最も厳しい状況下にある場所から、現代における喫緊の問題を取り上げることを目的とする。
この映像作品は、アレクサンダー・フォン・フンボルトからジェームズ・ラブロック、ドナルド・トランプやブリュノ・ラトゥールといった多数の思想家や政治家たちの、しばしば矛盾した言説の引用からなる詩を映像にしたものである。タイトルの『The People That Is Missing』は20世紀初めのスイスの夢想的な芸術家、パウル・クレーの言葉を引用したものである。ジル・ドゥルーズも1987年の講演でこの概念を強調し、次のように訴えている。「芸術、特に映画は、この課題に取り組まなければならない。それは、すでにそこにいると思われる民衆に語りかけることではなく、民衆の創出に貢献することである。」クリスティーナ・ルカスにとっては持続可能な存在を目指し、力と共通の目的を持った、まだ存在しない共同体をつくり出すことが重要なのだ。
- 日時
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2021年10月1日 (金) – 2021年10月10日 (日)
10:00 ~ 20:00
※10月1日(金)のみ10:00-21:00
※新型コロナウィルス感染拡大まん延防止のため開館時間が短縮となり、これに伴い開廊時間が変更になりました。 - 会場
- 京都芸術センター フリースペース、講堂
- ニュイ・ブランシュ KYOTO 2021 公式サイト
- https://nuitblanche.jp/
クリスティーナ・ルカス / Cristina Lucas
スペイン生まれの現代美術アーティスト。バルセロナのピカソ美術館やルクセンブルクのジャン大公近代美術館(MUDAM)など、多くのギャラリーや美術館で作品が注目されている。映像、パフォーマンス、絵画、インスタレーションなどの様々な表現方法を用いて制作される作品群では、政治や経済に立脚した既存の社会機構を解体し、固定された視点から語られる歴史や現実性、集合的記憶に新たな可能性を投げかける視点を提供する。
主催
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
問合せ先
京都芸術センター
協力
欧州地中海文明博物館、Gallery Albarran Bourdais