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アートマネジメント研修2017~アートプロジェクト編~
- ジャンル
- 美術
- カテゴリー
- ワークショップ
- 開催日時
- 2018年1月15日(月)~2018年1月20日(土)
- 会場
- 京都芸術センター 、ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム、ほか
- 料金・その他
- 無料
- 事業区分
- 主催事業
テーマは「失敗するアートプロジェクト」。経験豊富なゲストによる、実例紹介を交えた連続講座。
平成29 年度は、特にコミュニティとの連携が必須となる、アートプロジェクトを中心に研修を行います。プロジェクトに取り組むための基礎的な知識を身につけ、プロジェクトを企画し実施することについて、根本から課題を考え、多角的に問題を把握し、地道に思考する力を培うことを目指します。
アートプロジェクトは、展示会場やメディウムに固定されたものではなく、計画そのものが地域性やコミュニティの現在的課題と結びついているものです。そのため実施には繊細な交渉や調整と、長期的な計画を要します。にもかかわらず、数値や造作物など、見た目にはっきりとした普遍性ある成果を提出できるとは限らないため、「成功」を実感しづらいものでもあります。しかし、こうしたプロジェクトの「成功」とはそもそも、一体どういうものなのでしょう?
この研修では、立場の違う複数の専門家を招き、事例を参照しながらプロジェクトが陥りやすい「失敗」について考察します。具体的な現場における困難をつぶさに見ていくことで、プロジェクトをよりよく進めるアイディアを発見していきます。
- 日時
- 2018年1月15日 (月) – 1月20日 (土)
- 会場
- 京都芸術センター 、ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム、ほか
- 募集要項・応募用紙
- 参加を希望の方は、募集要項を確認、必要事項を記入し、12月17日(日)までに郵送またはE-mailにてお申込みください。
- 研修日程
- ※会場は特記のない場合は京都芸術センターです。
●プログラムA・概論 1月15日(月)18:00~21:00
「アートプロジェクトと、状況と方法の多様性」
ゲスト:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院助教)
17:30-18:00 受付
18:00-18:20 全体オリエンテーション
18:30-21:00 レクチャー&ディスカッション●プログラムB・批評 1月16日(火)18:00~21:00
「『地域アート』の問題提起と、その問題提起はなぜ通じないのか」
ゲスト:藤田直哉(批評家)
18:00-21:00 レクチャー&ワークショップ●プログラムC・地域課題 1月17日(水)18:00~21:00
「地域のひとと、アートで課題を解決するなんて本当にできるのか」
ゲスト:上田假奈代(詩人・詩業家、NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表)
会場:ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム(大阪市西成区太子2-3-3)
18:00「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」集合
18:00-19:30 「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」の紹介
19:30-21:00頃 「夜回り」体験
※希望者は「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」に宿泊も可能です。
(宿泊費は参加者負担:料金シングル3,500円~、ドミトリー2,500円~)
※オプションプログラム(任意参加)
C-op1 14:00-16:00 街歩き 16:00-17:30 「夜回り」の準備
C-op2 18日(木)10:00-13:00 ディスカッション●プログラムD・芸術祭 1月18日(木)18:00~21:00
「別府と鳥取と東京と、それぞれのアートの必要性」
ゲスト:林曉甫(NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター)
18:00-21:00 レクチャー&ディスカッション●プログラムE・観光 1月19日(金)14:00~17:00(プログラムE-1)、18:00~21:00(プログラムE-2)
「観光とアートはなぜ混ぜるな危険みたいになっているのかと、実際に歩いてみること」
ゲスト:陸奥賢(観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者)
会場:京都市内(E-1)、京都芸術センター(E-2)
14:00-17:00 プログラムE-1 京都市内の街歩き
18:00-21:00 プログラムE-2 街歩きをふまえたワークショップ●プログラムF・実践 1月20日(土)11:00~17:00
「アートプロジェクトの矛盾と、どう付き合っていけばいのか ―人生ガンプラ編―」
ゲスト:深澤孝史(美術家)
11:00-12:30 レクチャー&人生ガンプラ製作
12:30-13:15 お昼休憩
13:15-16:30 人生ガンプラ製作&ディスカッション
16:30-17:00 成果観賞、全体のまとめ
※材料費実費(ガンプラ代500~3,000円程度、金額は参加者と相談の上個別に決定)が必要です。
長津結一郎
1985年北海道生まれ。九州大学大学院芸術工学研究院助教、附属ソーシャルアートラボコアメンバー、NPO法人多様性と境界に関する対話と表現の研究所代表理事。東京藝術大学大学院修了、博士(学術)。異なる立場や背景をもつ人々同士の協働と、そこにあるアートの役割について探求している。近刊に『舞台の上の障害者』(九州大学出版会)、共編に『アートプロジェクト:芸術と共創する社会』(水曜社)、共著に『文化経済学:軌跡と展望』(ミネルヴァ書房)など。これまでの企画に『東京迂回路研究』などがある。
藤田直哉
1983年札幌生まれ、東京在住。批評家。東京工業大学大学院社会理工学研究科修了、博士(学術)。現在、和光大学、女子美術大学ほかで非常勤講師を務める。著書に『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内出版)『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)『シン・ゴジラ論』『虚構内存在 筒井康隆と〈新しい《生》の次元〉』(作品社)などがある。サブカルチャーから、純文学、現代美術まで横断的に論じている。
上田假奈代
3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。2001年「詩業家宣言」のち、さまざまなワークショップメソッドを開発し、全国で活動。03年新世界フェスティバルゲートで、ココルームをたちあげ社会と表現の関わりをさぐる。08
年から西成区通称・釜ヶ崎で「インフォショップ・カフェ ココルーム」09年向かいに「カマン!メディアセンター」開設。16年春移転し「ゲストハウスとカフェと庭ココルーム」を開く。「ヨコハマトリエンナーレ2014」に
釜ヶ崎芸術大学として参加。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表。大阪市立大学都市研究プラザ研究員。2014年度 文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞。
www.cocoroom.org www.kanayo-net.com
林曉甫
NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター、女子美術大学非常勤講師。立命館アジア太平洋大学アジア太平洋マネジメント学部卒業。卒業後、NPO法人BEPPU PROJECTにて公共空間や商業施設などを利用しアートプロジェクトを通じた地域活性化や観光振興に携わる。2015年にNPO法人インビジブルを設立し現職。別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界2012」事務局長(2012, 別府)、鳥取藝住祭総合ディレクター(2014,2015, 鳥取)六本木アートナイトプログラムディレクター(2014~, 東京)、問ひ屋プロジェクトプロデューサー(2017〜, 高崎)。
陸奥賢
1978年大阪生まれ。観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者。ライター、放送作家、リサーチャー等を経験。「固定化された世界観に意外な角度から光をあてて揺さぶる」をモットーに「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」「歌垣風呂」「劇札」「仏笑い」「大阪モダン寺巡礼」などを手掛ける。とくに「まわしよみ新聞」は我が国最高の教育賞とも呼ばれる「読売教育賞」を受賞した。應典院寺町倶楽部執行部役員。著書に『まわしよみ新聞のすゝめ』。
深澤孝史
1984年山梨県生まれ。美術家。場や歴史、そこに関わる人の特性に着目し、他者と共にある方法を模索するプロジェクトを全国各地で展開。2008年に鈴木一郎太とともにNPO法人クリエイティブサポートレッツにて「たけし文化センター」を企画。最近の主な活動として、漂着神の伝説が数多く残る町で、漂着廃棄物を現代の漂着神として祀る神社を建立した《神話の続き》(奥能登国際芸術祭 2017)、埋もれた地域の歴史を現代に結びつけ直すことで、市民の主権と文化の獲得を目指す《常陸佐竹市》(茨城県北芸術祭 2016)、お金ではなく「とくいなこと」を預かり運用する《とくいの銀行》(取手アートプロジェクトほか 2011-)など。
http://fukasawatakafumi.net/
主催
京都芸術センター
共催
平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
URL
問合せ先
京都芸術センター
TEL: 075-213-1000
E-mail: info@kac.or.jp