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Group Exhibition “in the era of Asia’s Post-LCC”
- Genre
- 美術
- Category
- 展覧会
- Date and time
- Sat, Jan 11, 2020 - Sun, Feb 16, 2020
- place
- Kyoto Art Center ギャラリー北・南 ほか
- Fees & Others
- 無料
- Business Segments
- 主催事業
Co-programカテゴリーB採択企画。アジア4ヶ国計7名のアーティストを招聘し、日本を例にLCCサービス発達後の、国境を超える人や物や情報の移動がもたらす力学を考察し、近未来に起こりえる社会状況を想像する展覧会。
- 日時
-
2020年1月11日 (土) – 2020年2月16日 (日)
10:00ー20:00
会期中無休 - 会場
- 京都芸術センター ギャラリー北・南 ほか
- ステイトメント
- 国を越えた都市が密接に接続するという、これまでの地政学に新たな視座を持ちこんだLCC格安航空会社の台頭。1993年以降、欧州では、EUの 「国境の自由移動を認め、受入国の国民と平等な待遇が保証される」という理念に基づく政策が伴うことで、《共同圏》を展開することに貢献しました。現在、都市間の物理的/心理的距離が近くなり、様々な交流、混交、連帯、或いは反発が常態化する状況は、ポストLCC的状況と捉えられるでしょう。
一方でアジア圏のLCCネットワークは、旅行者や移民に滞在や権利の制限があり、複雑に各国の利権が絡み合いながら移動の力学を発生させているなど、EUとは異なるポストLCC的状況を生み出し始めています。日本を例にとると、近年アジア諸国の旅行者や労働者の受入れ緩和を進めており、これまで以上に人や物や情報の流れが増し、結果として私たちは様々な移動によってもたらされる社会現象をより認知していくと予見されます。
アジア4カ国計7名のアーティストを招へいする本展は、観光、移民、コミュニケーションなどをテーマとするアーティストの視点を通して「国境を越える人や物や情報の移動がもたらす力学」を考察します。また、互いの国を訪れ、その社会/状況に対する共感を持つアーティストらが、作品プラン段階から意見交換や共同制作を行うなど、様々に協働して展覧会構成を行っています。
彼らの作品を通して近未来の社会状況を読み、それを現在の私たちの身振りと結ぶことから、展覧会タイトルである【ポストLCC時代の】に続く「空白」を想像する機会をもちます。
―TRA-TRAVEL - TRA-TRAVEL
- 《観光と人の導線を生み出す》大阪を拠点とするアートハブ。主に日本におけるグローバル化において見落とされている可能性を探ること、また海外で起きている先駆的な活動を取り上げ相互交流をはかることから「社会に新たな状況」を作りあげる企画や活動を国内外で行っています。
- アーティスト・トーク
- 日時:1月12日(日)15:00-16:30
会場:ミーティングルーム2
出展作家のQenji Yoshida、Wantanee Siripattananuntakul、Yukawa-Nakayasuの3名が、展覧会についてお話しします。※終了しました
- 映像上映会
- Yu-Hsin Su「water sleep Ⅱ Akaike river under Xizang Road」(11min)を上映します。
日時:2月6日(木)-2月9日(日)10:00-20:00
会場:和室「明倫」■Yu-Hsin Su
ドイツ在住の台湾人アーティスト/フィルムメーカー。主にビデオエッセイの手法を用いるアート作品を制作。惑星規模の政治生態学の調整を元に、拡張映像表現に内在する政治と詩を探求しています。
www.suyuhsin.net/
Mark Salvatus
Load na Dito代表。マニラを拠点に日用品や習慣から、都市化や社会経済的視点を顕在化させるインターメディアアーティスト。近年では、2018年「光州ビエンナーレ」(光州)、2017年「Sun Shower」(森美術館、東京)に参加。
www.cargocollective.com/marksalvatus
loadnaditoprojects.cargo.site/
Mong-jane Wu
台北在住。ボストン美術館芸術大学にてMFA取得。写真やパフォーマンスなどから文化風習や様式への介入、写真メディアの境界を思索する作品で知られている。近年では、2018年「台南国際フォトフェスティバル」(台南)に参加。
www.mongjanewu.com
Prapat Jiwarangsan
バンコク在住。ロイヤルカレッジ・オブ・アート(ロンドン)修了。特に移住・移民をテーマにタイの歴史と記憶、政治の関係性を表現する作家として知られている。近年では、2019年にシンガポールビエンナーレに参加。
www.prapat-jiwarangsan.com
Qenji Yoshida
TRA-TRAVEL共同代表。「言語」「翻訳」「対話」から、異言語間や異文化間におけるミスコミュニケーションを考察、探求する試みと実践を行っている。近年では、2017年「Delikado Peligroso」(マドリード)に参加など。
www.Qenjiyoshida.com
Wantanee Siripattananuntakul
シラバコーン大学(バンコク)講師。社会、政治、経済、文化などへ批判的な視線を扱うメディア越境型の作風で知られ、第53回ヴェネチア・ビエンナーレ・タイ館代表。近年では、2018年に個展「THE BROKEN LADDER」(バンコク)など。
www.wantaneesiri.com
Yukawa-Nakayasu
TRA-TRAVEL共同代表。大阪を拠点に歴史や習俗や習慣をもとに、社会や身体、日常に内在している営為を視覚化する作品を制作発表している。近年では、2018年にThe 12th Arte Laguna Prize(ヴェネチア)大賞受賞。
www.yukawanakasu.net
主催
TRA-TRAVEL、京都芸術センター
共催
技術協力:三條智史、松本真美
協力:ANEWAL Gallery、エステート信、株式会社応用芸術研究所、つづれ織工房おりこと、Load na Dito
助成:アーツサポート関西、一般財団法人おおさか創造千島財団
問合せ先
京都芸術センター
チケット/申し込み
入場無料